「第四夜」


 私は梯子を昇っていた。
 見渡す限り青い空。雲一つない青い空。
 梯子の上も下も見えないほど続いている。
 いつから昇っているのだろう。
 何のために昇っているのだろう。
 私は昇った。終着点を確認するために。
 体中から汗が流れる。
 私は上着を脱いで梯子にかけた。
 それからどれくらい昇ったのだろう。
 梯子の上方で旗が翻っていた。
 やっと終わりだ。
 私は総ての力で昇り続けた。
 そこには私がかけた上着が無表情でたなびいていた。

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