「第弐夜」


 猫があくびをした。
 その口の中で、小さな猫が私を見ていた
 その小さな猫もあくびをした。
 その小さな猫の口の中で、もっと小さな猫がこちらを見ていた。
 そのもっと小さな猫もあくびをした。
 そのもっと小さな猫の口の中で・・・。
 
 私もつられてあくびをした。
 いつのまにか猫が私の口の中にいた。
 そして私も猫になった。

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